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聖書からの話し

聖書からの話し
牧師 栗﨑 学

   「愛は自分の利益を求めない」

   「(愛は)礼を失せず、自分の利益を求めず、いらだたず、恨みを抱かない。」
   Ⅰコリント13:5

 イエス様は「互いに愛し合いなさい」と命じられました。愛の賛歌と呼ばれる上の箇所から、共に「愛」について学びたいと思います。
 「愛は自分の利益を求めない。」いやいや、「誰でも自分の利益を求めるのは当然じゃないですか」と言いたくなってしまうかもしれません。そうです。私たち人間にとって、自分の利益を求めることは当然のことです。では愛の人というのは、自分の利益を求めない人のことを言うのでしょうか?そうではありません。
私たちはもしかしたら、たとえば「あの人は良い人」、「あの人は悪い人」とレッテルを貼りたがる傾向があるかもしれません。良い人はいつも良く、悪い人はまるでいつも悪いかのように判断しようとするのです。それと同じように、「愛する」ということも、常に「愛でなければならない」と思うと、それは到底無茶な話ではないでしょうか。
私たちは誰でも、良い行いをすることもあれば、悪い行いをしてしまうこともあるのが現実です。つまり愛も、「24時間365日、常に愛に生きる」ということは到底無茶であり、非現実的です。しかしながら私たちは、折あるごとに、その都度、愛の行動を選択することは可能なのです。
 私たちは誰でも、自分の利益を求めて生きています。しかしそれが当たり前すぎて、他の人への配慮がかけてしまう、いや、時に自分のためなら他人が犠牲になっても仕方がないとさえ考えてしまう場合もあるかもしれません。そこで聖書は言います。「だれでも、自分の利益ではなく他人の利益を追い求めなさい」(Ⅰコリント10:24)。
 愛、すなわち私たちが誰かを愛するということは、自分の利益を求めるのではなく、相手の利益を求めることなのです。
 昨今は「愛」という言葉が溢れていますが、「自分の利益のために相手を愛する」という場合もあるのではないでしょうか。しかしそれは、神の示された愛とはかけ離れています。イエス様は言われました。「自分を愛してくれる人を愛したところで、どんな報いがあろうか」(ルカ6:32)。神の示された愛は、自分の利益を求めない真実の愛です。イエス様はそんな愛で、あなたを愛してくださっているのです。
 自分の利益追求ばかりになっていないだろうか?そんな自己点検の思いが与えられますね。


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